概要 🔗
Bigquery をポチポチ触る程度だったのですが 2 年前に GCP のアソシエイト資格を取得してみて、続けて Professional Cloud Architect を受験したところ落ちてしまい、Professional Cloud Architect の資格は取得しませんでした。
アソシエイト資格が 2 年でそろそろ有効期限切れという事だったので、せっかくならと思い Professional Cloud Architect を目指すことにして合格しました。
Professional Cloud Architect ってどんな資格? 🔗
Professional Cloud Architectは公式案内の通りではあるのですが、GCP のサービスを全般知っているだけでなく、事業またはビジネス要件から適切にサービスを選択したり、要件を満たすような設計を行うことが求められます。ビジネスとしてコストを抑えたいとかセキュリティ要件をどうしたいとか、そういった設問に対してサービスを選択するだけでなく、どう設定したら満たせるのか?ということが聞かれます。
その勉強過程において監視だったりサーバ構成や構築に対する考え方などを学んだり、最新の社会情勢に伴ってセキュリティまわりをどう考えていくのかなどを学ぶことが出来ます。
前提 🔗
- エンジニアではありません
- アソシエイト資格だけ 2 年前に合格しています
勉強 🔗
- 取ろう!GCP Professional Cloud Architect
- Udemy - GCP-Google Professional Cloud Architect - Practice Exams
- Coursera - Preparing for the Google Cloud Professional Cloud Architect Exam
- 公式模擬試験
勉強時間 🔗
1 ヶ月
最初の 3 週間は「取ろう!GCP Professional Cloud Architect」を読みつつ、「Coursera - Preparing for the Google Cloud Professional Cloud Architect Exam」のコースをパラパラと受講し、サービスに対する理解を多少深めて最後の 1 週間は「Udemy - GCP-Google Professional Cloud Architect - Practice Exams」をやっていました。
ちなみに「Coursera - Preparing for the Google Cloud Professional Cloud Architect Exam」は受験時点で終了しておりません 😅
失敗だったなーと思った事 🔗
- GCP の ducument をほぼ読んでいなかったのは反省しています…
- Udemy のコースはもう少し早く着手すればよかったなー
Udemy のコースは買い切りの試験問題集で、特にその中の問題が出るわけではないのですが GCP の基本的なサービスや特性をちゃんと理解していますか?という切り口になっているので結構良かったし、もう少し早めに手を付けて復習できていればよかったなと思っています。
ただ Udemy のコース、もしかすると自分のほうが間違っているけれども回答が違うのでは?という気持ちも若干ありますし、次回更新する場合はその時の最新コースを探そうと思っています。
自宅受験・オンライン受験について 🔗
事前情報として得ていたのは
- 試験時間中ずっと監視されている
- 部屋に自分以外の人が存在しないことを見せる必要がある
- 簡単な英語の理解が必要
という 3 点でした。
この情報は正しかったのですが、僕は少し甘く見ていたので結構大変でした。色々あって試験が 1 時間ビハインドしました 😟
一言でいうと 試験を受験する環境になっていますか? という事ですね。監視する人に寄るのだと思いますが…
最後の「英語」についてですが、簡単な英語でチャットしてくれますが、悩んでいると翻訳サイトで翻訳した文字列をチャットに打ってくれますので、気にしなくて大丈夫です。僕は言い訳という訳ではないのですが、指示がわからないというより、どうやって映像で見せよう?と考えてしまった瞬間があって、そのタイミングに日本語でチャットが来ました。
あと多分普通に英語で喋れる人は喋っても相手に聞こえているとは思います。チャットに書き込んでも大丈夫です。以下に概要を書きますが最悪相手に説明しなければならなくなったときはチャットに書けば OK です。
事前準備 🔗
試験を受験するにあたって監視ツールとなるアプリを PC へインストールが必要ですが、これは受験申し込み時や受験ページに案内があるのでインストールと PC のカメラ、音声デバイスへのアクセスが出来る状態にしておきます。
受験中は映像と音声、両方監視されています。まぁ試験なので個人的には試験監督がずっと見ているというだけの話なので、最初から気にしていませんでした。自宅だし時々ブツブツ独り言を言う程度では何か言われるという事もありませんでした。(そこまで沢山ブツブツ喋ってないけど)
恐らくすんなりいけば、以降の手続きとなるテスト前作業はトータル 10 分〜15 分くらいで終了するのではないかと思います。
写真付き ID の提示について 🔗
最初、運転免許証を提示したのですが英語名の名前を確認したいということでパスポートの提示が求められました。
部屋の確認 🔗
僕はラップトップだったのでラップトップで部屋を 1 周させるようなイメージではあるのですが、試験監督からの指示は一箇所につき 5 秒程度見せる必要があります。具体的には
- 部屋の 4 つの壁方向にカメラを向ける
- 4 方向の床から天井までを 5 秒ずつ見せる
ここで部屋が多少汚い事は問題ないとは思うのですが、ごちゃごちゃした場所は特に入念にチェックというか「もう一回右側をよく見せてください」などと追加で指示がありました。(クローゼット開けっ放しなので、クローゼット周りの再確認がされました 😥 )
更に入念にチェックが行われたのが試験を受ける机の上。これは大変参りました 😔
机の上が意外と日用品などを置いていてゴチャゴチャしているのですが…指示された内容としては…「机の上から試験に関係ないものはどけてください」というものでした。置いていたものは…
- 爪切り等の日用品
- 普段 Kindle や PDF を表示する専用に置いていたタブレット端末(これは意識してなかったのですみませんという気持ち)
- 業務用のスマホ(これもスマホとして意識していなかったのですみませんという気持ち)
- Google Home Hub
- 財布
- ハンドクリーム、香水等のその他日用品
- コップ
大変お恥ずかしい…全部撤去いたしました。コップ程度なら許されるのかもしれませんが、実際よく分かりません。僕は殆どすべて片付けました(部屋の外に出しました)
追加で「片付けられていないけど、そのラップトップの後ろにある黒いものは何だ?」とか、「ラップトップの横に置いてある黒い四角いものは何だ?」とか聞かれましたが、そこは普通に「wifi router です」とか正直に答えれば「ふーん、分かった」と納得してくれます。英語でちゃんとかけなくても別に普通にチャット入力欄に「wifi router」とか書けば OK です。
僕の試験監督は妙に「…」を乱発する人で気持ち良くわからなかったというか「Thank you…」とか書かれると「大丈夫だったのかな?」という不安な気持ちに少しなりました。
ラップトップまわりの確認 🔗
一通り部屋の確認が終わったらラップトップまわりの確認を行います。僕はちょっと手こずったけど、最終的には手鏡を持っていたので、それで実施しました。スマホでもいいよ?と指示はありますが、スマホだと相手もよく分かりづらそうでした。
カメラの前に鏡をかざし、鏡でラップトップに何が接続されているのか、ラップトップの画面には試験以外何も表示されていないかを確認されます。不正にモバイルデバイスだったり、複数画面投影されるようになっていなかったり、その他ちゃんと画面は試験環境になっているよね?という確認です。
ロガーで接続デバイスや起動アプリとかも見られているんじゃないかなーという気もしたので、ラップトップに試験を受ける状態として電源ユニットだけは付けて提示をして OK をもらいました。
チャット最後の挨拶 🔗
色々確認が終わったら「Good Luck」ということでメッセージを頂きました。
結局会場の選び方はどうしたらいいの? 🔗
場所の選び方は最終的にこんな感じかなと思っています。
- オンライン(自宅) : オンラインで受験したい 且つ 机に無駄なモノが置かれていない等片付けも楽 OR 自室をカメラでよく見てもらっても OK な人
- オンライン(近場) : オンラインで受験したい 且つ 受験会場は遠い OR 自宅近くに個室または試験を静かに受けられる場所がある人
- 会場 : カメラ・音声で監視されたくない OR チャットでも一ミリも英語で会話、やりとりをしたくない OR 上記以外の人
という感じで選べば良いかなと思います。
ほんとにオンラインはオンラインでテスト前の確認が大変だったけど、自宅で受験できるとギリギリまで復習したり出来るし、次もオンライン受験しよかなーと思っていたりします 😏
ただ今度受験するときは近場に個室はあるんじゃないかという気もするので、自宅に拘らずオンラインで好きな場所で受験しようかなと思っているところです。
試験 🔗
ベースとしてはもちろん GCP のサービス全体の知識を知っている必要はあるわけですが、問題文はビジネス視点が多いのがこの試験の特徴だと思います。以前受けた時はもう少しコマンドに関する設問もあったような気がしていたのですが、それはアソシエイト側の試験だったのかもしれません。今回はあまり見かけなかったなぁと。
設問としてサービスのデータをどう扱いたいかとか、データをどう保存したいかみたいな要件が書いてあって、それに対して自分はどのサービスを選択するかとか、どういう設定を行えば要件が満たせるのかというのを考える感じです。
2 択まで絞れるのは選択問題あるあるの話ですが、GUI でポチポチ設定する内容を文章で書かれるとイマイチ正しいのか分からなくなるというものもありつつ、本当に悩まされる設問だらけでした。
他の方も書かれているように、現在コンテナまわりはデファクトスタンダードな感じですので、そのあたりは色んな側面で聞かれました。運用だけでなくデバッグとか。中には勉強したり実務で携わっている等で知っているか知らないかの 2 択だなーというものは、他の選択肢を消しながら選んだり相当悩むものもありました。
ちなみに試験時間中に関しては他の人みたいなシステム的なクライアントサイドで試験の継続が難しくなったりすることはなく、最後の最後まで順調でした。事前にホントにテストアプリ以外の不要なアプリのプロセスは落としておいたとかはやっていました。
合格確定までの期間 🔗
1/9 に受験して 1/22 に結果が来たので営業日ではなく暦日換算 13 日ですね。少し今は遅めなのかもしれません。
所感 🔗
試験を受けている時は初めて受験した時みたいに、全然手応えがなくて 今回も落ちたかなー
と思いました。1 時間 10 分あたりで一回全問解いたのですが、そこから全問題を見直しつつ、最後数秒のところまで悩んで回答を修正していました。Bigquery まわりで 2 問、回答方針が同じ問題があったのですが片方間違えると両方間違えるよなーと思いつつ、 自分が利用したことのあるBigqueryの設定だとビジネス視点でのゴールが満たせないしなぁ...。でも残るこの回答だとは思うけど本当にこんな機能あるのかなー
と悩みつつ回答をポチポチ変えているという。。。テストが終わった後気になった問題をドキュメントで調べたら回答全然違うし。
実は 1 回色々テスト前確認をしているタイミングで PC の調子がイマイチな感じになったけど、うまく PC の設定を戻せなくて試験監督も多少困ってしまった事もあって、テストセンターへ再接続を行うことになった。。。というか、再接続 = 再試験のような形となってしまい当初予定の 45 分後に再度試験開始という手続きとなりました。今思えば直し方あったかもなぁ。この監視ソフト、テスト画面以外一切触れなくなるから Windows の config 等も全く見れないんですよね。監視ソフトを落とすくらいしか選択肢がその時は思い浮かばなかったけどラップトップが一旦タブレットモードに入ってしまっただけな気が今はしています。
失敗だったのは暖房を消して受験し始めたのですが、机の上をキレイにしたせいでリモコンも手元になく、だんだん寒くなる部屋で 2 時間受験し続けた事です 😰