国際的なAI規制

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主張 🔗

岸田内閣の「AI戦略会議」も優先課題を意識してルール検討を加速すべき

内容 🔗

  • AI規制に関する主要国・地域間認識齟齬の存在
    • EU: 包括的な法律による規制
    • 日米: 既存報酬性や技術の標準化
  • AIは国境を超えるため、主要7カ国首脳会議でごういしたAI当地の枠組みの国際協調前進が望ましい
  • EUのAI法
    • リスク度分類: 容認できない、高い、限定的、最小
    • リスク度と公平性のどちらにも影響を与える場合: 適合報告書の提示・開示義務
    • ChatGPT等の基盤モデル: 登録制
  • AIに関する国際的な課題
    • 著作権
    • AI作成物の識別とその開示義務

お題 🔗

AI規制は国際協調が大事だ

所感 🔗

今回の社説を書いている人はいつもの人とは別なのだろうか。自分の読解力不足もあるが、若干よくわからない部分があった。分からない箇所としては

  • AI規制に関して 中国は人権保護よりも体制維持を優先する という内容。AIを規制することはなく、あくまで体制批判されないAIであれば何でもOKということ?
  • AIに関しては国際的な合意が必要でありG7議長国として主導すべきという内容と、国内の「AI戦略会議」でのルール検討を加速すべきという2つの内容が混ざっているように思える
  • AIは国境を超える という文にちょっと笑ってしまった…

G7では年内に生成AIに関する国際ルールづくりを行うことが書かれている。どのようなプロセスを経るのかは分からないが国内の「AI戦略会議」での方針決定後に各国方針とすり合わせするという流れだと思われるので、EUなどの他国で議論の中心となっているissueを抽出し、日本としての立場と国際的な合意に向けての議論の取りまとめが必要なのだろう。

EUのAI法は早い段階で方針がでた分、議論の的になっているが、リスク度分類の考え方はとても良いと思いつつもAI単体で法案を作る事には悪手ではないか?という気持ちも無くはない。詳細はもちろん分かっていないが、AIに限らずインターネット上でのトラッキングにしても個人や社会に害をもたらす場合は、いずれも規制されるべきである。

また「基盤モデル」の登録制というのも何とも言えない。何らかのモデルをAPI等で他のサービスから利用出来るようにしたり、サードパーティから呼び出されることが可能となれば「基盤モデル」と言えるのかもしれない。登録内容が不明瞭なこともあるが常に学習しアップデートをしていく技術について登録制にどの程度意味があるのかは良くわからないし、小さな規模の会社でも一律に適用されるのもどうなのだろうかと思うところだ。

公平性に関しては日本でもかつてあったリクナビ事件が想起される。国際的には人種や性別なども関係してくるかもしれない。その意味でリスク度と公平性を議論の中心として進めることは良さそうだなと感じた。

著作権やAI作成物の識別と開示義務はとても難しいし、悪貨は良貨を駆逐する具合に、恐らく何らか法律で縛っても結局良くわからない状況へと推移してしまう気もする。

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