主張 🔗
公安の情報収集は憲法が保証する内心の自由やプライバシーの尊重が大前提だ
内容 🔗
- 警察庁「警戒の空白を生じさせないための組織運営の指針」
- サイバー空間における対処能力
- 特殊詐欺暖冬の匿名・流動型犯罪グループ取締強化
- ローンオフェンダーへの対策強化
- 指針では、幅広い個人情報を公安部門へ集約し「危険度」を評価することになる
- 問題点: 公安部門の機密性の高さ
- 不透明な情報集約範囲
- 不透明な危険度評価手法
- 内心の自由に対する懸念
お題 🔗
所感 🔗
今回の指針作成には元首相らを襲撃した「ローンオフェンダー」対策を盛り込む事にあるようだ。「安心」「安全」へ傾けすぎると確かに地域、刑事、生活安全、交通など警察の各部門にわたる幅広い個人情報の他にもインターネット上の行動に関しても個人情報として収集することが考えられる。
今回の指針によってどの程度情報を収集するのかは分からないが、やはり昨今の犯罪で「インターネットで調べた」という発言が出てくる事を考えると特にローンオフェンダー対応として情報収集範囲にインターネットが入ってくる可能性は否定できない。
個人的に良い案が思い浮かばないけれども、インターネット上で知り得た情報を基にグレーから白で判定をしたあと、実際にリアルで職務質問等、地域の情報を集約し黒判定を行うというのが良いのだろう。もちろんリアルで最初から黒判定される場合も考えられる。
ではインターネット上の情報でどこまで検閲されるべきなのだろう。このあたりはケンブリッジ・アナリティカ問題を頭がよぎる。
ISPやGoogle等プラットフォーム事業者と完全に組む訳では無いからすべての情報が収集出来るわけではないと考えるとSNS監視になってしまうようにも思うが、SNSも複数存在するし一筋縄にはいかなそうだ。現状はどうなっているのだろう。フリーのプロキシを立てていたりして(?)